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早稲田祭(2016年11月5日)トークイベントメモ

※CDのレビューではないです。

◆虹のコンキスタドール in 早稲田祭 2016
日時 2016年11月5日 15時30分~
MC:キクチウソツカナイ。
参加者:奥村、陶山、中村、根本、的場、鶴見、大塚(虹のコンキスタドール)
吉田豪


◆プログラム
□自己紹介(MC,虹のコンキスタドールメンバー)

□学園祭の思い出
陶山、奥村:やったことない
鶴見: 文化祭の後夜祭でミス・ミスターで2年連続優勝した。コントをやるので優勝した。実行委員会などにも入っていて、楽しい思い出がある。メンバーの中では珍しい部類だと思う。

大塚:この前文化祭で友だちがいないので大和を読んだがやることがないので帰った。
奥村:過去に東京大学に呼ばれたことがある。(学祭は)羨ましいと思う。
鶴見:食べ物を食べるのは純粋に楽しい。
中村:ポテト食べた。とても美味しかった。クオリティの高さに驚いた。

吉田:僕も学園祭が大嫌いで、実行委員になって実行しなかったことがある。みんなが楽しいことをするのが嫌なので。
MC:内部に入り込んでクーデター、恐ろしいですね。
根本:優しいかただと思ったが怖い方かも。

MC:別の靴ですね1人だけ。
根本:靴、靴下は単純に忘れた。

(一同着席)

□トークは初めてか
根本:昔吉田豪のトークイベントで泣いてしまった。あのとき吉田さんの目が死んでいた。

トークイベントの内容はアンケートから抜粋した。
吉田:みんな基本暗い。

虹コンなりのスペシャルトークショーwith吉田豪
(本編スタート)

□日常編 ここだけの私の自慢話
★OL顔だけどまだ15歳なところ―奥村

奥村:まだピチピチの15歳なんですよ。オタクの皆さんを吸収するから私が(老いる)。
鶴見:小さい子といると精神年齢が幼くなっていると言われる。
奥村:萌ちゃんに吸収されているかも。返して(笑)

★奥村の悲しい思い出
トイレットペーパーで首を締めようとしていた。辛いことがあってトイレで泣いていた。話題になるかなと思っていたが。

★フランスのお城の前でベビーカーを燃やした。―大塚
大塚:小さい頃外国を転々としていた。フランスのお城の前で家族で写真を取っていた。その時は何もなかったが、取った写真では私のベビーカーが燃えていて、私が燃やしちゃったんだなと思った。
鶴見:写真で燃えていただけで被害はなかった?
大塚:ない。私から何かを出していた…

MC:大塚さんの時間短くさせていただきます。たくさん悩んでいること、学生時代の思い出は生々しいから割愛。

□ぶっちゃけ最近悩んでいること
★自分が女子高生っぽくない―的場
的場:行っている高校の行事があり、人数もたくさんいるから、誰とも顔見知りでなかったが、そのときリアルな高校生と接するのが初めてだった。そのとき奥村と行った。怯えながらも行った。
奥村:その高校の中だと私達結構上位。あるじゃないですか、一軍二軍三軍みたいな。結構中心メンバーみたいな感じだった。
朝集合したら「ののたちゃんだ!」とか言われて。
MC:一軍女子。

的場:話しかけられてもうまく対応できなかったが、それでも乗っけて話しかけてくる。それが女子高生かなと。
吉田:もふくちゃんが言っていたが、クラスの弱者みたいな人しか残ってない。強者だけがやめていった。

★流行についていけない…中村
中村:虹コンの流行はアニメで、ついていけない。学校は学校でその話題もよくわからない。
吉田:どの軍にも属せない
鶴見:アニメ見ようよ!
中村:寝落ちしてしまう。ドラクエのことばかり考えていた。ドラクエ10が好きですごくハマっていた。職業がいっぱいあって、戦士とか魔法使いとかあって、どの順番でどうやってあげるかを考えていた。(笑)
MC:笑っているの1人だけじゃん。
中村:授業をそうやって潰していました。

□アニメ好きな人は?陶山、鶴見、大塚挙手、奥村半分挙手

鶴見:ご挨拶出来ました。杉田智和さんに。すごい優しくて。他の共演者に対しても斜に構えてしまうことが多いのだが、真摯に対応していただいて、見習わないとと思った。
大塚:トイレに行っていたので会えなかった。優しさに触れたかった。

□自分を褒めてあげたい話
★活動と両立して大学受験を乗り越えたこと―鶴見
鶴見:元々理系だったのだが、受験期に活動を初めてしまい、文転した。この日はセンターなんでイベント開けてくださいとか、そういうことをして、何とか無事合格できたのでそれは今振り返るとよく出来たなと思う。
吉田:黒歴史。宿題をダサなさすぎて三者面談で教頭が登場。漢字のノートを出さなさすぎて。お母さんになぜ出さないのと言われて「気づかれないかと思って」と言ったらしい。自分はあまり覚えていない。
MC:学校いけてる?
鶴見:いけてます。

★帰りたいと思ってもすぐに帰らなくなった。―根本
根本:学校に通っていたときも保健室に行って早退することも多かった。今は大丈夫になってきた?
東京アイドルフェスティバル出たくないって電話をかけた。TIF2日前に2ちゃんを見て落ち込んだ。スタッフにラインを送ったが「あっそう」と言われた。携帯を投げて寮の壁に穴が空いてしまった。TIFには出た。
鶴見:よく携帯を投げるイメージが有る。ブログとかに書いてるイメージが有る。
ヤンキーっぽい。

□メンバー編 メンバーで彼氏彼女にするなら
★彼氏…鶴見萌
  彼女…鶴見萌―陶山
 
陶山:深く考えたが一択だった。フィーリングです。

★彼氏…えみり
  彼女…えみり…鶴見

鶴見:どっちがどっちかわからないよね。
MC付き合っているということでいい?
鶴見:大丈夫です。
MC:相思相愛でいいですね?
鶴見:良かった。

□他のメンバーに負けないところ
★天使度、
 辛さ耐性、
 セットリストを書いた数…的場

的場:虹コンの天使なんですよ。ここは負けてはいけないと思って書いた。辛さに強いのは本当。
MC:つらさには強い?
的場:弱いです。
吉田:2しょっとチェキ誰も来ない。っていうのありましたね。地下アイドルまとめブログに乗っていた。(一同笑)

MC:セトリも書いている?
的場 セットリスト番長をやっている。自分で勝手に作ったんだが。ライブ前PAさんに書いてる。
中村:一番しっかりしている。
鶴見:もともと中2ーずだった的場、奥村がしっかりしている。
中村:上になるほどやばいよね。
鶴見:私を見て言わないで

★キモさ―大塚
大塚:これは納得いきません!負けないところが思いつかなくて母に聞いた。そうしたらこう言われた。
鶴見:自分でもこれは納得言っていないのね笑
大塚:わたしがんばってるとおもうんですけど
吉田:それはキモさと関係ない
大塚:誰も答えてくれないから
MC:キモさ売りにしましょう
大塚:いやです

★ほふく前進―根本
根本:めっちゃ早いんです。中学生のとき体育の時間、やらなくてはいけないことがあった。茨城の中学。体育の時間にだけほふく前進があった。いざやってみたら男子より早くて、これは特技として生きていこうと思い。
MC 披露する場がないのでは。
根本 はしたないことになると思う。
MC 動画とかで載せてください。
根本 虹コンスタッフのツイッターに挙がっています。


□メンバーの以外な素顔を教えて下さい(根本について)

★とても腹筋が強い!!―的場
初期はひょろひょろだったが、最近は体力がある。

★ねもちゃんが習字を習っていた―奥村
奥村:みんなに言ってないことを教えて、と聞いたら推してくれた。
鶴見:小さい頃新体操やっていたみたいなことが多かった。小さい頃の習い事には意味が無いんだなと思った。
ののたはチアダンスをやっていた。


★陶山の金遣いが荒い―中村
中村:陶山と2人で買い物した。中村が1万円靴、洋服を買って、かなり買ったと感じていたが、洋服、靴を3万円・・・みなさんそんな使いますか?
(オタク爆笑)
陶山:10万年洋服を買ってなかったんで何かしら買おうと思って。ちょっとずつタメていたのを。黒くない服を買おうとして黒い服を買った。
封印したい私の黒歴史:幼少期全て、学生時代は楽しい経験があまりできなかったこと。
小さい時から保育園の先生に大丈夫かと言われていた。友達がいなかったので。虫と戯れて、誰とも仲良くなれなかった。

□今だから言えるごめんなさい話
★ライブで鼻血を出してフェードアウトしてごめんなさい―奥村
1回は定期公演でアンコールに出る前に鼻血を出して裏で歌っていた。
2回目は対バンでトライアングルドリーマーで違和感があり、後ろの振り付けの時に血が出ているかをチェックしたら出ていたので踊りながらはけた。

★ステージをトイレが理由ではけてすいませんでした―根本
トイレの帰り道もわからなくなり、その頃奥村が鼻血を出していた。遠征で名古屋。サプライズで抜けたみたいになった。
鶴見、的場は驚いた。

★この前ライブで泣いて帰ろうとしてすいませんでした。もうしません。 ―大塚
ファンクラブ限定のライブで理由は分からないが涙が溢れてきて理由はわからないが水を飲むふりをして後ろで泣いていた。
大和が「出るんだよ!ほら!出るんだよ!」と激励してくれた。
何とかやりきったが、楽屋に戻る前にもう帰りますって。
トイレで小一時間いたが、大和にトイレに侵入され「脱ぐんだよ!!」と。
衣装の上から私服を着て荷物を持って出ていこうとしたが、スタッフと話をして出ることになった。
情緒不安定で泣いた。理由はわからない。

□活動編 ライブ中一番焦ったことは?

★マシュマロが飛んできたこと―中村
ハロウィンのイベントで、マシュマロが飛んできた。下がベタベタになっていた。
これからは袋に入れてしてください。

★水着でライブしたときはハラハラした―根本
汗かくと水着って滑る。

□正直活動をしていてしんどかったこと

★季節の変わり目にすぐに病む―奥村
季節の変わり目は推し変される。シングルを季節ごとに出すので、前の時期にCDを買ってくれたお客さんが来るんだが、推し変したり他界しているとしんどい。
情がある。仲良くしてたのにこんな儚く散っていった。
かつてはありがとう。

★そういうのって、ふいに突然なりますよね―陶山
陶山:今来ている。数日かかる。リカバリーに。

□私達のファンはここがすごい

★根暗!!―根本
悪い意味で私達に似てしまっている。ぷちぱすぽ、つりビットのオタクが普段来てくれない人たちなのにノリが良かった。なになにーとやってくれた。
元気すぎたら疲れるからほどほどにしてくれればと思う。

★ストレスを抱えすぎて変態になっているところ―大塚
私のファンだけかもしれないが、日々頑張って働いているが、そのストレスでTwitterでおかしくなっている。みんな普通の人だったら引かれるような人が集まっている気がする。
虹コンを好きになったらそうなるのかもしれない。
皆のことを変態だと思っている。自分が昔Twitterやっていたときとにている。鏡のようだと思う。
類は・・・猿?
(類は友を呼ぶの間違い)

メンバーも根暗で変態ということ?
大塚:やめてくださいよそん、話をちゃんと聞いてください。

□トーク終了
騒音の問題があり申請しないと音楽ができないが、アカペラなんかでやってもらえればどうか。
(アカペラで1曲披露後、終)




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↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑/虹のコンキスタドール

「↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑」は虹のコンキスタドールの5枚目のシングル。
2016年5月17日発売であり、本稿執筆時には未だリリースされていないものの、MVにて楽曲が確認できるためレビューをする。





■基礎情報
作曲:村カワ基成
作詞:海猫沢めろん
編曲:ダンス☆マン

ブラス:ザ・バンドマン
ピアノ:渡部チェル
(出所:永田寛哲氏(虹のコンキスタドール総合プロデューサー)Twitter)

以下楽曲レビュー。

↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑
前回のアルバムで、虹コンは全体的にリズムやベースに大変こだわっていると書いたと思うのですが、この曲でついにファンクっぽい本格的なノリへと突入していきます。オケの豪華さと言ったらないですね。僕が一番好きなのはピアノソロです。これは一度聞いた時からお気に入りです。よくジャズピアノで、こういう演奏を「転がる」という表現をすることが多いですが、絶妙ですね。譜面通り規則正しく弾いてもなかなかこのノリは出せないんじゃないかと思います。

この曲の構造ですが、この曲の最大の特徴は、「繰り返し」です。詳しく見てみましょう。
冒頭の「私パピコと申します」(0:18~21前後)のパートをAメロ前半、21秒あたりまで、その後の(0:21~24)のパートまでをAメロ後半としましょう。Bメロに入るまでは、この特にAメロ前半部分が4回繰り返されます。

MVで言うと、
①0:18~24 大塚さんパート
②0:25~31 根本さんパート(Aメロ前半が同じ)
③0:32~38 奥村さんパート(大塚さんパートと全くメロディ同じ)
④0:39~45 中村さんパート(Aメロ前半が同じ)

マニアックな解説が始まったなと、投げ出さないで考えてみましょう。(笑)なかなかこんな繰り返しまくるAメロもないですよね。しかしそんなに飽きが来ないのはオケのおかげでしょう。(0:18~24)の大塚さんパートと(0:32~38)の奥村さんパートは、歌メロは一緒ですが、後者の奥村さんパートのほうが、トランペットで始まり、ブラスが豪華です。
同じメロディを繰り返して、ジワジワと盛り上がっていくと意味では、ラヴェルのボレロなんかを思い出しますね。

ここまで書けばもう皆さんお分かりかと思いますが、この「繰り返し」はAメロだけではありません。Bメロの冒頭箇所も同様です。これは2回繰り返していますね。サビも冒頭は同じメロディを4回繰り返しています。
しかも、下記を見てわかるように、冒頭のメロディが同じであること、1回目のサビと3回目のサビの歌メロが同じでオケが違うこと、という点で、Aメロと同じ構造になっています。

①1:03~09 1回目のサビ
②1:09~14 2回目のサビ
③1:16~22 3回目のサビ(歌メロが1回目と同じ)
④1:23~28 4回目のサビ

こういう風に聞いていくと、ファンク系と言いつつも緩急の付け方がとても工夫されていて、やっぱり虹コンの楽曲ってレベルが高いなと思いました。というか現場で大騒ぎできれば良いというタイプの楽曲(それが悪いと言っているわけじゃないです)とは全く違いますよね。僕はCD聴くの大好きなので、こういうの大好きです。

ところで、Stingの曲に「English man in New York」という曲があります。この曲のサビ、「I’m an alien」と言っています。こちら、超名曲なので是非。この曲の歌詞の内容をかいつまんで言うと、ニューヨークにいるけどやっぱり自分はイギリス人だ、というアイデンティティについての曲です。コーヒーよりはお茶が良い、とか。ただ、当たり前ですがここでいう「alien」というのは、エイリアンとか宇宙人という意味ではなくて、単純に異邦人、外国人という意味でしょう。曲名はこの曲のパロディなのではないかと思います。MVを見るとニューヨーク要素皆無ですしね(笑)、どっちかって言うと香港とか中国っぽいイメージです。

というわけで、皆さん5月の発売まであと2ヶ月程度ありますが、たくさん聴きましょう。

参考 Sting「English man in New York」

レインボウスペクトラム/虹のコンキスタドール

レインボウスペクトラムは、虹のコンキスタドールの1stアルバム。
11月3日発売。







収録曲は以下のとおり。

1.女の子むてき宣言!
2.THE☆有頂天サマー
3.トライアングル・ドリーマー
4.ドキドキ乙女の通信簿
5.Love makes me run
6.電撃タクティクス
7.愛だけ叫んで
8.きみの気持ち教えて
9.にじいろフィロソフィー
10.ブランニューハッピーデイズ
11.初めて虹を見つけた日のことを今でも覚えてますか
12.やるっきゃない!2015

全12曲、約52分。


以下楽曲レビュー。


1.女の子むてき宣言!
当ブログでは「CDを再生して最初に何が鳴るのか」ということを何度も言ってきたけれど、この点このアルバムはインパクト十分で完璧ですね。「ごー よん さん に いち」というかわいらしいカウントダウンで始まる、彼女たちのデビュー曲。作詞作曲はヒャダインこと前山田健一。デビュー曲が前山田健一って贅沢ですね。私立恵比寿中学と同じです。
やはり曲としての面白さはぱっと聞くと最後に加速するところだと思いますね。だけれども、それだけじゃないのがこの曲の面白さ。「なにができるでしょ」「なにがしたいでしょ」というパートで入る金管がとっても魅力的だし、サビでスピーカー右側で頑張りまくっているギターも好き。そしてドラムが最高に素晴らしい。
全体的にリズムの跳びはねるような感じが実に爽快で、「上手くはいかないかもしれないけど 挑戦することが大事ですっ!」の部分、「私達は~」で始まる宣誓のパートも素晴らしいです。セリフがなければ完全にドラムソロなんだけど、そのドラムだけ聴いてみても実に雄弁というか、本当に良い。前山田さんの曲ってわりとシンセで完結している曲が多いイメージだけれども、この曲は生楽器を呼んだのがすごく上手くいっているという感想です。


2.THE☆有頂天サマー
ウィークリー3位を取った彼女たちの夏のシングル。この曲も相当なこだわりが見える。ギター、ベース、ドラムが生だし、ピアノまで生。ピアノ、ほとんど出てこないのに(笑)
イントロがなんとなくモーニング娘。のLOVEマシーンを思い出すし、全体的な感じはORANGE RANGEの「ロコローション」を思い出しますね。
まず聞いて誰もが思うのは、ベースの圧倒的な存在感でしょう。ガンガンスラップしてますね。イントロ、26秒あたりからの圧倒的なベースの存在感。ギターのリフもガンガン決まっててこのあたりで既に満足感が高いんですけども、そこから冒頭のリフに戻り、日本語が日本語に聞こえない畳み掛けるようなラップのパート。その次は急にファミコン風音源に。このパート、実は歌詞と音楽が連動しています。「痩せない 着れない 行かない やらない 知らない 意味ない 関係ない・・・わけない 大反対っ!!」この部分はあえてシンセだけであえてスッカラカンな響きを出す。その後「大反対っ!!」から一気に楽器隊が入り盛り上がり、真逆の歌詞になる。こういうのってどっちが先なのかはわからないけど、めちゃくちゃ面白いですよね。
二番はAメロが完全に変わっている。そして先ほどのファミコン風の部分が変わっていて、パートに入る前にマリオのコインみたいな音が鳴る。ファミコン風の部分は一瞬だけ名残で出現。遊び心良いですね。そこからサビに入る前のベースのフレーズも最高です。
ちなみにピアノの出現部分は確認できた箇所では落ちサビの部分だけ(笑)これは贅沢です。
全体を通して日本語が何を言っているかわざと聞き取れないようになっている歌詞になっていますが、歌詞カードを見ると案外結構意味がとおっていて楽しい。そんな風に、一見して「有頂天」とか言って何も考えてないように見せかけて、相当裏では頭脳的でマニアックなのがこの曲の魅力です。
今の世の中で売上と曲のクオリティが比例するというわけではないと思いますけど、アイドルであることを置いておいてもウィークリー3位でも恥ずかしくない、十分なクオリティと遊び心を備えた曲だと思いました。
マニアックな話をするとイントロだとドラムはハイハットを叩いている部分がアウトロだとライドシンバルになっている箇所があって、これが個人的にはめちゃくちゃ気持ちいいんです。
イントロとかの部分に比べてアウトロの部分はコーラスが入って、少し熱量というか推進力が薄くなっているんですよね。なんかもうこの部分聞いているとすごく切なくなります。個人的に2015年夏って一生忘れられない気がする事情もあってアウトロで夏の終わりを感じてしまいますね。


3.トライアングル・ドリーマー
虹コンの代表曲といえばこれですね。通称「さんかっけー」です。余談ですけど三角形の歌だから多分3曲目なんだと思います。
フェスなどでは絶対にやる一曲。この曲が何故盛り上がるのかということについては曲以外の要素が大きいので曲本編の話をしてから書きましょう(笑)
この曲はアイドルソングとしてはかなりオーソドックスで、なんとなくAKB48の「ポニーテールとシュシュ」とか、「Everyday、カチューシャ」とかそういった既存のアイドルソングをモデルにして作られたように思います。この曲の魅力は一度聞いたら耳に残って忘れられないサビはもちろんのこと、ちゃんとやることやってるギターとピアノ(キーボード)でしょう。特にピアノは要所要所で結構いい仕事をしています。目立つところは「なんか変だー」あたりのパート。このパートではかなり狂った音を出しています。それ以外はそんなに目立つところはないのですが、全体的にオーソドックスな伴奏みたいな感じでいつも鳴っている。こういうのって爽快感あるんですよね。
ただ、そんなこんなで、非常に爽快な曲である一方、無難すぎるとも言われかねない曲なのです。が、この曲は歌詞が非オーソドックスなのです。これでバランスをとっているわけです。トライアングルというのは、主人公(女の子)(以下主人公)が親友の女子力MAXな女の子(以下親友)に自分の好きな男の子(以下男の子)のことを相談したら、実は親友は主人公のことを好きだったというもの。
曲が普通だから歌詞で遊べということなのでしょうか。
で、最後書くべきは曲以外のことですね。まずは振付が魅力。三角形を繰り返す振り付けで、簡単に真似できて楽しい。それがまず大きな人気ポイントの1つです。
そして加えて書くべきは、オタクのことですね。この曲は間奏が長く、いわゆる3連ミックスを打てる箇所が3つあります。そして、この最後の3連ミックス枠(5分8秒あたりから)で「ガチ恋口上」を打つのがマジョリティとなっています。(※当サイトではコールは自由というスタンスです、あくまでそうする人が多いというだけの話)
このガチ恋口上の終わりの「愛してる」をアイドル側もポーズを取りながら口パクで言ってくれます。アウトロのガチ恋口上も、アイドル側の反応も、自然に起こったことなのでしょうが、これが歌詞上において何を意味するかという、この点については深いものがあります。
・よく考えてみると男の子の歌詞での描かれ方。「カッコ良くはない だけど優しい」とあります。つまりオタク暗喩でしょう。どんなオタクでも感情移入できるような歌詞にしたと思われます。
・主人公は最後まで困っています。この歌は「わたし どうかしてます」と終わります。つまり「羅生門」の「下人の行方は、誰も知らない」と一緒です。
この点を考慮すると最後のオタクのガチ恋口上は、「男の子(オタク)←主人公(アイドル)←親友」のトライアングルを「男の子↔主人公」とする最高のソリューションであるわけです。
羅生門風に言えば、「男の子は主人公のことが好きでした。2人は相思相愛でした。」となるわけです。こういうことって文学では成り立たない。でも双方向性の中で成り立つアイドルソングでは、最高に面白くて素晴らしいことだと思うのです。
そりゃ曲終わった後に「絶対結婚しような!」と言いたくなる。(絶対結婚しような!の発祥はこの曲です)


4.ドキドキ乙女の通信簿
既に3曲濃いものが供給されているので、このあたりで一息付きたいなと思っていたところ、ジャストな感じでいい感じの曲。こちらもベースの存在感が圧倒的。メロディアスかつリズミカルで、この曲はベースだけでご飯がすすみます。
情報量が多いという点ではわりと最近のアイドルソングっぽいところではあるのだけれど、この曲の情報量の多さはかなり丁度いいですね。生演奏した時にも過不足ないのではないんじゃないかと思います。リズムがあまり主張していないけどとてもオシャレ。裏拍のノリが実に気持ちいい。特にスピーカー右側でトライアングルが高い頻度で鳴っているのがこの曲のポップさをかなり上げていると思う。たまらないですね。
テンポが早くもないしいかにもという目立つキャッチーさがないのに、これだけいい曲があるんだから、このアルバムは贅沢だと思いますね。いつも言っていることなのですが、一見して地味な曲がどれだけクオリティが高いか、それがアルバムの価値を大きく決めるんじゃないかと思うのです。


5.Love makes me run
シンセサイザーが主体のEDM系(パリピ的な音楽)の曲。正直なところ、シンセが主体の曲というと、予算のない地下アイドルとか、メジャーアイドルでも予算使い果たしたのかな、というイマイチなものが多いのですが、これは全然そうではなく、大傑作だと思います。
まずこれはライブハウスなどの現場で聞けばよくわかりますが、最初の低音の図太さが凄いです。また終始低音が裏拍で鳴っており、独特のトリップ効果を生じさせています。これがかなりカッコいい。わたし、結構EDM系が好きで聞くのですが、アイドルのシンセ系の曲を聞くと、低音とかに物足りなさを感じていました。だけど、この曲は全然そういうことがないですね。むしろそういうEDM的な要素とアイドルソングとしてのポップ性をちゃんと成り立たせていることが素晴らしいと思う。メロディラインが和風というのもこれまた面白いですね。
50秒付近の「私のことを見続けるなら」のパートのスネアドラムは、歌メロに合わせるように鳴っているが、3分17秒付近の「私のことを見続けるなら」は、キック(バスドラム)の連打になってたりする。その後3分23秒にサビ突入したときに一旦キックが抜けるところもクールです。やっぱりどう考えてもこの曲は予算がなくなったアレではなく、最高に脳内麻薬を出させてくれる曲ですね。
虹コンはあんまり今のところ無いとは思うんですけど、この曲と別の曲をミックスしてつなげると最高にクールになると思います。同じような系統の曲で。


6.電撃タクティクス
電撃と聞くと、電撃ネットワークとかいろいろな言葉が連想されると思いますが、この曲の「電撃」は「電撃文庫」とかの電撃のような感じですね。いわゆるラノベ的、中二病的な世界観のある曲。だけど結局この世界はこの世界で閉じていて、十二分に素晴らしい曲となっています。
この曲もベースがすごい。この手の曲って僕の聞く限りよくある残念なパターンは、「早い・エモい・安っぽい」。つまり、早い上に歌メロが抜群に良くてかなりエモいのに、後ろの楽器隊、特にドラムやベースが単調ってパターンなんですけど、この曲は全然そんなことがないです。それどころか、弦楽器のメロディの豊富さや展開の豊富さ(2分56秒くらいからの3拍子パートなど)も凄い。特に好きなのはスピーカー左側のギター。「禁断の果実を~」の部分などで左側で鳴っているギターの趣き深さは個人的にかなりお気に入り。
とにかくこの曲はボーカルと歌メロが抜群に良いですね。
特にお気に入りなのは冒頭の「秘められた力と運命の鎖に」という部分と、落ちサビの「何度だってくじけそうでも」の部分。この部分の表現力は聞いていてハッとさせられるものがあります。


7.愛だけ叫んで
盛り上がる曲が続きます。こちらも歌メロが魅力的ですが、性格は対照的。前曲が「闇」とすればこちらは「光」というところでしょうか。冒頭の突然のボーカル→台詞(裏でギターが既に次の裏メロを弾いている)→LA~この段階で怒涛の展開。ここから通常のポップスと同じくAメロ→Bメロ→サビという流れに移っていきます。正直言ってこのあたりの展開の完璧さは文句のつけようがない、最高です。イントロのテンションをキープしたままのAメロ、一旦クールダウンするBメロ。このBメロはほとんど演歌のようなクサさがある。これもエモーショナルです。情熱的なサビに入るとドラムのパートはストレートに突き進む快感がある一方、ベースはひたすらメロディを紡いでいるのも凄いです。
既に圧倒的な展開の強さですが、Cメロ→ギターソロ→落ちサビ→サビの流れも圧倒的。4分からの「それでも叫んで 未来ライライ創りたいから」の畳み掛けるようなリズムも清涼感が極めて高いですね。
全編通してこの曲は、絶妙に緩急をつけ続けているのですが、いわゆるアイドルソングによくある複数の曲を切り貼りしたジェットコースター的な展開ではなく、音楽の内容的に緩急をつけています。その付け方の上手さが本当に素晴らしいと思います。
「愛おしくて尊いから」という箇所の歌唱が半端じゃなくエモーショナルですね。


8.きみの気持ち教えて
爽やかなポップス。虹コン赤組の曲です。最近はあまりに良い曲だからなのか、普通に全員で歌ったりしていますね。極めてアイドルソングらしいアイドルソングです。よくある曲といってしまえばよくある曲なのかもしれませんが、実は、初めて聞いた時から感動が止まらないんですよね。泣ける。特にCメロからのサビがもう涙腺を刺激することといったら無いですね。
この曲って、素材の良さを最大限に生かした歌だと思います。こう、ストレートにグッと来てしまう曲…例えばつりビットの「真夏の天体観測」とか、ももいろクローバーの「オレンジノート」とか。楽曲的にはAメロは普通に盛り上がって、Bメロでオーイングという王道中の王道の流れを踏襲したオーソドックスなものです。3分30秒前後というコンパクトにまとまっている点も評価できます。
決して完璧なサウンドとかではないと思うんです、少し粗さの残る部分がありますが、それが逆にこの曲では上手くいっていると思うんですよね。SONATA ARCTICAの1stアルバムの荒削り感とかみたいに。


9.にじいろフィロソフィー
エレクトリック・ピアノが極めて印象的な一曲です。特にサビのリズムが絶妙なんですよね。Aメロはラップ風、Bメロはゆったりとしたメロディに「わからないの~」という印象的な歌詞がのります。サビも可愛らしい声を最大限に生かしたシンプルなもので、めちゃくちゃ高いとか早いとかそういうものではありません。
一聴するとわりと地味なタイプの曲に聞こえるんですが、この曲って結構趣味が良いというか、裏で打ち込まれているパーカッションとかシンセサイザーのメロディがかなりいい仕事してる感じがするんですよね。
例えばサビだと後ろで少しだけ鳴っている弦楽器っぽいシンセサイザーとか、ワンフレーズ終わるごとにクラップが2回入っているところとか。
これは僕のヘッドホン、耳だと正直言ってわからなかったんですけど、2番のAメロだけハイハットを鳴らしっぱにしているような気がします。
ちなみにフィロソフィーということで哲学者の名前が出てくるのですが、プラトン・アリストテレス・ソクラテスが出てきますね。これを実存主義あたりの哲学者に置き換えると非常にやばい香りがしました。(試しました)


10.ブランニューハッピーデイズ
実はこの曲は前曲と少し構成が似ていて、Aメロがラップ風でBメロが歌メロになっています。もしかしたらそういう関係でこの曲順なのかも。でも可愛らしかった前曲と違って、力強さを全面に押し出した曲です。この曲もオケが魅力的です。ベースとかギターとかが、特にベースの主張は相変わらずかなり激しいですね。
でも一番魅力的なのは、僕はスネアドラムだと思っています。もうこれ一択です。特にBメロの前半の「空晴れ渡り」でスネアが一旦欠席した後の38秒あたりからのスネアが復活して出てきたところが気持ち良すぎてついつい頭も動きます。そこからのサビのスネアの爽快感と言ったらないですね、ハイハットと合わさると余計に気持ちいいです。
2分38秒くらいからの無茶苦茶な展開(ここの振り付けは面白いです)からの落ちサビ「さよなら でもバイバイしない また会えるもん」で急にアコースティックギターが出てきて、そこからサビに戻る。ここのベースラインがめっちゃ泣けます。その後「Oh Oh Oh Oh」というアウトロに突っ込んでいく展開、豪華で最高ですよね。さっぱりした曲調に、歌詞も前向き。ライブの最後とかにやることが多いのも納得です。


11.初めて虹を見つけた日のことを今でも覚えてますか
この曲だけが未発表でアルバム初収録となりました。最も神聖というか感動的なムードのある曲です。なんとなく、ももいろクローバーの「走れ!」を思い出します。もしかしたら発注する時にそういう発注をしたのかもしれません。(音楽業界ではよくあることらしいです)歌詞はかなり感動的です。一人ずつしっかりソロが用意されていて、メンバーの歌唱をしっかり聞いていると普通に泣きます。
「ラブライブ!」の「Snow halation」で有名な山田高弘さんの作品です。
制作の過程で結構何度もいじった曲らしいですが、最終的にかなりあっさりしたシンプルな曲になりましたね。他の曲では結構マニアックな箇所が多い虹コンですが、この曲はかなりオーソドックスになりました。
この曲をどういう風に使うか次第だとは思いますが、個人的にはもっとエモーショナルにしても良かったんじゃないかとは思います。例えばアウトロを入れるとか。転調も、Cメロから落ちサビでサビに戻る時に転調するのではなくて、一度サビを歌ってから転調するのも律儀というか、1回待ってからするんだ!って驚きでした。
メンバーや歌詞を引き立たせるために少し薄味にしたのかもしれませんね。


12.やるっきゃない!2015
ひとことで言うと引きこもりに外へ出ようと言っている曲です。(笑)でももちろん、本質はもっと抽象的で、新しいことにチャレンジしてみたら良いと思うよ、きっと楽しいはずだから、という話です。
作詞作曲は浅野尚志さん。チームしゃちほこなどで有名な作曲家です。ベースラインがとにかく良いんですよね。特に最後のサビの部分のベース、かなり感動します。
全編を通じてビッグバンドとまでは言いませんが金管のシンセが入っていて、ビッグバンド「風」アレンジになっていますね。僕の知り合いはこの「安っぽいシンセ金管」が本物の金管楽器より好きらしいです。(笑)僕は確かに普段聞くならこのアレンジで全然気にならないんですけど、一度でいいからこれを全部生演奏で聞いてみたいのです。「運命って絶対あると思うんだ!」の後ろの金管とかもし生だったら最高に存在感あってカッコいいはずです。
構成としてはイントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロが変化(ラップ)→Bメロ→サビ→Cメロ→落ちサビ→サビというものになっていますが、この2番のAメロがラップになるパターンはもうアイドル業界ではお馴染みですよね。浅野さんの作品だとチームしゃちほこの「抱きしめてアンセム」とかもこのパターン化と思います。こちらはもっと曲調変わっていますが。あとCメロに当たる部分も非常に長くて素敵です。「きっとこの世はワンダーランド」の箇所とかかなり感動的で、振付ほとんどサザエさんが家に帰るみたいな感じなのに泣きそうになってしまいます。3分あたりから始まる中間の間奏ソロ、ここのシンセサイザーの謎すぎて若干プログレ入ってますよね。好きです。


◇まとめ

■リズムへのこだわり

このアルバム全体を通して言えるのはとにかくリズムへのこだわりです。ベースやドラムを中心として、他の楽器の刻みもひたすらにリズムを語っているものが多いです。
それが一見地味な曲(4.ドキドキ乙女の通信簿、9.にじいろフィロソフィー)だけでなくて、湧き曲と言われる類の曲(特に2.有頂天サマー)にも徹底されているのがこのアルバムというか、虹のコンキスタドールというグループに共通した素晴らしい点だと思います。

■ファーストアルバムにして立派な作品

このアルバムはファーストアルバムなのですが、ファーストアルバムにありがちなのが既存のシングルの寄せ集めコレクションになってしまうというパターンです。
でもこのアルバムは決してそういう風になっていなくて、1枚のアルバムとして流れで聞くことの出来るアルバムだと思います。きちんと曲順も考えられていて、僕はいつもアルバムの順番に聞く人(シャッフル機能はほとんど使わない)なので、何度も何度もリピートしています。

■とにかく楽曲のクオリティが高い

虹コン、名前ぐらいは聞いたことあるよという方もいらっしゃると思いますが、2015年12月現在、キャパとしてはワンマンライブで500人ぐらい埋まると、今日は大規模だな!という感じです。
で、それを念頭に置いて聞いてもらえればわかるんですが、楽曲のレベルがかなり豪華です。この規模でこのクオリティの楽曲を出せるというのは本当に恵まれてると思います。
何故良い楽曲が出せるのか、いろいろ理由はあると思いますが大きくは2つだと思っています。
1つは音楽担当のセンスが非常にいいからです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、虹コンの音楽面をプロデュースしているのはでんぱ組.incで有名な「もふくちゃん」こと福嶋麻衣子さんです。アイドル楽曲のプロデューサーとしては一流の方です。

もう1つは、運営母体がPixivということ。メジャーレーベルと契約しているわけではないですが、この点いわゆる普通の地下アイドルと言われるグループとは違います。まぁ持っているリソースが違うわけです。
結局これらを合わせるととにかく楽曲のクオリティが高くてメジャーっぽいっていうところです。(BELLRING少女ハートとかは楽曲のクオリティはめちゃくちゃ高いですが、メジャーっぽくはない)このあたりが、僕が虹コンにハマった理由の1つだと思います。



というわけで、久々のブログ更新となりましたがいかがだったでしょうか。
私事ですが2015年の夏に転職いたしまして、前みたいに3ヶ月連続定時退社とかはできないどころか、下手したら3ヶ月毎日タクシー帰りになってもおかしくない会社になりましたので更新頻度は減ってしまいますが、またよろしくお願いします。皆さんの応援をお待ちしています。


オススメ度…☆☆☆☆(名盤)
オススメ曲…2.THE☆有頂天サマー、5.Love makes me run、8.きみの気持ち教えて
(今度ライブ行くんだけど、って人は絶対に3.トライアングル・ドリーマーを聞いておきましょう!)

A Flame To The Ground Beneath/LOST HORIZON


A Flame To The Ground Beneath は、スウェーデンのヘヴィメタルバンド、LOST HORIZONの2ndアルバム。
2003年に発売された。


約53分。収録楽曲は以下のとおり。

1.Transdimensional Revelation
2.Pure
3.Lost in the Depths of Me
4.Again Will the Fire Burn
5.The Song of Earth
6.Cry of a Restless Soul
7.Think Not Forever
8.Highlander(The One)
9.Deliverance


※アイドルのアルバムとは何の関係もないですが、オススメなのでレビューをします。



以下楽曲レビュー。


1.Transdimensional Revelation
効果音的なもので、曲ではないのですが、宇宙を感じさせる壮大な感じがします。
ちなみに前回のアルバムのラストのSEから繋がっているようですね。
救世主が再び、しかも6人地上に舞い降りる様が音で表現されています。


2.Pure
冒頭のドラム、印象的なギターリフから、落ち着いて堂々としたテンポで音楽は始まります。
前回のアルバムでは、ひたすらメロディアスに疾走しまくる曲が多かったので、初めて聴く人は多少肩すかしを食らったかもしれません。
全体を通して盛り上がる部分がそこまではっきりしませんが、展開も加速、減速を繰り返し多様性に富んでいます。

ギターリフ⇒A⇒B⇒ギターリフ⇒C(高音、ハイテンポ)⇒間奏⇒D(堂々とした落ち着いたパート)⇒
B⇒間奏⇒E⇒ギターリフ⇒ギターソロ⇒E⇒C

構造を分析してみると改めて変態的な展開に驚きます。
しかし、聴いてみるとわかりますが、全く展開に無理やりさが無いのです。
どこがサビなのか全く判然としません。しかしそれでいて退屈しない。
ダニエル・ハイメンの圧倒的なボーカルももちろんですが、リズム隊、ギター、キーボード、全てのパートが素晴らしいため、短い間奏でさえも音楽に入り込んでしまいます。
ここまで行くと全部サビのようなもので、6分間ひたすらに感動しっぱなしです。


3.Lost in the Depths of Me
こちらは前曲よりももっと腰を落として、男らしい堂々としたイントロから始まります。
しかしこれもまた凄い。最初からギターソロをぶっこみます。そして。
曲が始まるかと思いきやまだまだ始まりません。歌い出しまで2分12秒という長さはさることながら、
この間に起こった音楽的な出来事の濃厚さといったらないですね。
イントロからギターソロ、一旦静まってのギター。男らしい新しいギターリフ。
歩みをすすめるようなスピードで、やはりこちらもひたすらボーカルのシャウトが圧倒的です。
3分20秒からはリズムが若干変わります。
このリズムは、イントロ部分の最後のギターリフのリズムですね。

4分20秒からはやはり先程と同じように急にテンポを上げていきます。
しかしこれも上手い。あまり唐突さがありません。
5分30秒からは、冒頭のフレーズに戻ります。なんだこれ。(笑)
ここからはまたギターソロですが、やはりこのギターソロのフレーズはイントロのものとは異なります。
そして一旦静まりますが、こちらは今度はボーカル付。そのまま新しいメロディブロックへと流れていきます。

シャウトからアウトロのギターソロになり、そのまま曲は終わります。
そうなのです、この曲、実は1番と2番という形式になっているのです。

構造をまとめます。

A(0:00-0:33)⇒B(0:34-1:00)⇒C(1:01-1:30)⇒D(1:31-2:06)⇒E(2:07-4:20)⇒F(4:21-4:48)⇒G(4:49-5:25)
A'(5:26-6:02)⇒B'(6:03-6:30)⇒C'(6:31-6:56)⇒E'(6:57-7:35)⇒ F'(7:36-8:04)⇒G'(8:05-8:45)
(時間はある程度適当に書いています。)こう見ると多少はわかりやすいですね。
構造的な対応関係を考えて聞くと、最後のギターソロなんかは相当違って聞こえるんじゃないでしょうか。
一応繰り返しの構造となっていますが、ほとんどそのまま繰り返しているということがありません。
流石すぎます。


4.Again Will the Fire Burn
アルバム中最も短い歌ものです。約4分でリードトラックになっているようです。
こちらも多少男らしいイントロから始まります。
ささやくように始まる歌は決して派手ではないものの、クリアな声質でやはり圧倒的な歌唱力が目立ちます。
この曲の構造は、イントロ⇒1番⇒2番⇒ギターソロ⇒イントロの繰り返し。
先程までの曲とは違って、かなり単純に出来ています。

一聴しただけでは盛り上がる部分もないので、あまり響いてこない曲かもしれませんね。
ただ、このアルバムを一通り聞き、彼らの音楽にどっぷり浸かった人にとってはこの曲も立派なスルメ曲でしょう。
高い声を出し、速いテンポでクサメロを歌うだけがメタルではないのです。


5.The Song of Earth
情報量と圧倒的実力をここまでお腹いっぱい見せつけられてきたので、
ここで一旦休憩が入ります。これはかなり簡単な曲ですね。
単純な繋ぎ曲かと思いきや、実は自分の飼っていた犬に捧げる一曲だそうです。


6.Cry of a Restless Soul
イントロがなく、初めから歌い出します。と思ったら、急に25秒からの語りがあり。
始まったばかりなのに音楽は一気にクライマックスへ向けて突っ走ります。
1分50秒あたりで既に満足感が凄まじい。

このテンションをさあどうするのというところですが、
結論から言うと最後の最後までこのテンションを維持しています。恐ろしや。

そして3分2秒の「Will is the power!」の雄叫び。あまり歌詞について書いてきませんでしたが、
彼らの歌詞は非常に大真面目です。いや、他のメタルバンドが真面目じゃないっていうわけじゃないんですが。
今回のアルバムにおいて、彼らの歌詞のほとんどは簡単に言うと「絶望の中でも、自分の意志の力によって生きる」
ということを歌っています。これについては後述します。

曲の展開は、もうお馴染みのようになっていますが、繰り返されるパートは
「Tourtured minds...」からのパートと「Deep inside it's always my time」のみ。
あとはひたすら別のメロディがどんどん登場して盛り上げます。
JPOPでもCメロって盛り上がりますよね。
例えるならばひたすらCメロが続くような曲構成です。息をつかせぬ怒涛の展開。
4分25秒からは再び「Tortured minds...」と歌詞は違いますが、同じメロディが展開されます。

しかしここで4分43秒。前回のパートよりも高い、渾身のシャウトが。
凄すぎる。

ギターソロのパートは非常に多く、どれも格別に素晴らしいものばかりですが、個人的には最後のギターソロが好きですね。
大抵こういうフェードアウトしていくタイプのものって、フレーズが手癖っぽかったり、
存在感の薄いメロディを持って来たりすることが多いものです。
でも、最後まで素晴らしいんです。風の中に消えていく最後の最後まで手を抜かない。


7.Think Not Forever
シャウトから始まるアグレッシヴな曲かと思いきや、シャウト後に曲は一旦落ち着きを見せます。
しかし決してその温度は冷めることなく、熱いまま。
この曲のサビは高校生程度の英語力でも聞き取ることができるのではないでしょうか。
「If you think forever Things will never change」
先程から聴いている超ハイトーンボイスからすると決して高くないサビですが、
このメッセージを伝えるにはこの静けさが大切だったのかもしれません。
つまり、大声で「考えているだけじゃ物事は変わらない!」と叱咤激励するより、
悩んでいる人物の隣にスッと座り、「いいかい、考えているだけじゃ物事は変わらないんだ」と理知的に諭しているような。

事実、この1枚前のアルバムでは、超ハイスピードで「お前は自分の価値を忘れたのか!?」と熱い説教を飛ばしていますが、
この曲では大人の落ち着きを保ちながらありがたいメッセージを語るように歌っています。
どちらも男らしいですね。

この曲において特筆すべきは何と言ってもギターでしょう。
ところどころの間奏のフレーズの熱さ、サビのボーカルのメロディが終わると掛け合いのように、
ギターもメロディを奏でます。
そしてクライマックスは、2分39秒からのギターソロでしょう。
私の友人をして「知る限り、ヘヴィメタル史上最高のギターソロの1つかもしれない」と言わしめた最高のギターソロです。
起承転結がはっきりしており、ほぼ1分の中で全く中だるみしません。


8.Highlander(The One)
印象的なイントロが続きますが、こちらも相当です。
なんの鳴き声でしょうね(笑)
約12分という長さですが、展開が忙しいと言うよりは、かなり雄大な曲です。

分けてみてみましょう。

①イントロ~
印象的なイントロから、キーボードのストリングスと共にしっとりと歌い上げます。
ベースがメロディを提示すると、その後上にドラムとギターが乗ってきます。

②1分31秒~
ギターがザクザクとしたリフを刻みだし、徐々に音楽は激しさを増していきます。
1分48秒でシャウトした後、一気に世界が広がったようにメロディの音程は上昇します。

③2分46秒~
前のパートを繰り返しますが、強烈なシャウトで始まったダニエル・ハイメンのボーカルは力強さを増します。
そして、フレーズの終わりの音が前回と違い強烈に高くなっています。(3分33秒前後)

④3分36秒~
ギターとキーボードによる間奏。

⑤4分37秒~
うぉおおおおお~~~~あああぁ~~↓(LowF)
うぉおおおおおお↑(HiD)

⑥5分31秒~
急にドラムのリズムが変わり、まるで鳥になったかのような浮遊感。
世界が広がったような感覚。

⑦6分26秒~
ここからは先程と同じく間奏。主にギターによるもの。
しかし終わり方が次のフレーズに向かって、盛り上がって終わります。

⑧6分44秒~
7分15秒前後のシャウトがもはや人間業ではありません。
D⇒HiD⇒HiHiDという2オクターブを跳躍するという恐ろしいほどの音域の広さです。
(一瞬HiHiD#まで到達か)

⑨7分56秒~
ドラの音が鳴り響き行進曲のように勇ましいパートが始まります。
圧倒的な音域によるシャウト、しかもこれがきちんとメロディとして成立する圧倒的な技術。

⑩9分28秒~
曲は一旦落ち着き、①のメロディに一旦回帰しますが、冒頭とは少し違うメロディです。
①よりも盛り上がりのあるメロディから、ギターへ。そしてこの曲の白眉とも言える圧倒的絶唱へ。

⑪10分30秒~
圧倒的な歌唱力の前にもはや言葉が出てこないですね。まるで雄大な大地で雄叫びをあげるよう。

⑫11分6秒~
突如ギターが攻撃的なフレーズを弾き始め、それに合わせてドラムやベースも疾走します。
そしてこのパートを繰り返し、曲は終わります。
余談ですが、私の友人はこのパートを評して「救世主たちが宇宙に帰っていくさまを描写したのだ」と言っておりましたが、数年後全く別の人物が同じことを言っていたのを聴いて驚き、笑いました。(笑)

パートごとに区切ると中々全体像が見えてきませんが、とにかくボーカルのテクニックが素晴らしいことはお分かりかと思います。
2オクターブを超える音域を使いこなしながら、決して雑な歌唱にならないのがダニエル・ハイメンの素晴らしい点でしょう。

一聴して盛り上がりに欠けるわかりにくい曲かもしれません。
ただ、きちんと聴きこんでいくと同じフレーズの繰り返しと思われる部分でも、最後の部分を抑えめにするか、
爆発させるかという使い分けをしていることがわかると思います。
それこそがこの曲を名曲にしているのではないでしょうか。
抑圧⇒解放という構造がボーカルの神がかり的な上手さとも相まって、素晴らしく響いてきます。


9.Deliverance
仕事を終えた救世主たちが宇宙に帰って行ったその様子を描写している…んだと思いますよ。




◇まとめ

圧倒的な歌唱力はもちろんのこと、このアルバムが素晴らしいのは圧倒的な楽曲の構成力です。
実質的には曲がたった6曲しかないに関わらず、個人的には全くと言っていいほど不満足感を感じたことがありません。
また、ギターのフレーズも素晴らしく、ドラムやベース、キーボードもきちんとプレイされています。
ヘヴィメタルにありがちな、「とりあえずドコドコしておけばいいだろう、とりあえず速弾きしておけばいいだろう」という散漫な演奏とは明らかに違います。
また、メロディという点でも、天才的な歌唱力と音域を持ったダニエル・ハイメンの才能を生かそうとしているのが見えます。
通常はサビのメロディのように音域を高めにして盛り上がる部分を用意するものですが、全体的に音域がすさまじく高く、
サビらしきフレーズでさえも実際は周りに比べてそこまで高くない(「Think Not Forever」など)ものが多いのです。
こんなことをして成り立つのは先程述べたとおり構成の巧みさが成せる技ではないかと思います。

小さくて見えませんが、アルバムには「No Fate. Only The Power Of Will.」とあります。
運命ではなく、自分の意志の力が大切であると彼らは主張します。
だからこそ、曲の歌詞のほとんどは、どんなに腐敗した状況であっても信念を捨てずに戦うことを歌っています。
服装やジャケット写真も普通の感覚からしたらめちゃくちゃダサいんですが、
彼らが主張していることは至極まともであり、むしろそのメッセージを伝えるやり方としてはこれ以上とないかっこよさです。

そういえばNHKの連ドラ「あまちゃん」では、「アイドルなんてださいよ」と言った元アイドル志望の主人公の親友に対して、
主人公が「だせぇくらい我慢しろよ!」と一喝するシーンがありました。
服装が特異でダサかったりするのはヘヴィメタルもアイドルと同じところがあるんじゃないかと思います。
大切なのは、やり切ることです。恥を捨ててやり切ったときに、そのダサさが、全てひっくり返ってかっこよさになるんじゃないかと。
このアルバムは、そんなことを教えてくれるアルバムです。



オススメ度…☆☆☆☆☆☆(☆6つ。殿堂入り。10年保証。)
オススメ曲…すべて



何故今回このアルバムを取り上げたかと言いますと、特段深い意味はありません。
私の場合、他のレビューサイトさんを見ると「アイドル以外だと何を聴いているのだろう?」
と思うので、私はこういうのを聴いていますよ、という参考として上げた次第です。

あと、このアルバムの素晴らしさを1人でも多くの人に知ってほしいからです。
上に「10年保証」と書いたのは、私がこのアルバムに出会ったのは2003年の頃ですが、
2015年の今聴いても全く飽きが来ないためです。
無人島に持って行く1枚でこのアルバムが来るかは自信がないですが、
10枚ならこのアルバムを持って行くのは間違いないと思います。


余談ですが、「のーふぇいと!-only the power of will-」というギャルゲーがあるようです。
こんな一部のヘヴィメタルファンしか知らない言葉をゲームのタイトルに何故使ったのか。
それは、制作者たちもまた、救世主たちの熱烈なファンなのでしょう。

青春賦/ももいろクローバーZ




「青春賦」は、ももいろクローバーZの14枚目のシングル。
2015年3月11日発売。(読みは「せいしゅんふ」)


収録曲は以下のとおり。


1.青春賦
2.走れ!-Zver.-
3.行く春来る春
4.Link Link


※まだ映画を見ていないので、映画のネタがあっても全然わかりません。
日曜日に観に行くので、その後に追記するところもあるかもしれません。。



以下楽曲レビュー。









1.青春賦
出だしのピアノを聴いた時の最初の感想は、「ヤマハ?」でした。
実際ヤマハなのかはわかりませんが、このピアノの音色は多分、「学校にあるピアノ」を意識しているのではないかと思います。
言い切れるほどの自信はないのですが、このピアノはそこまで高級なものを使用していないと思うのです。
少なくともクラシックなどで良く使われる世界最高のメーカーの1つであるスタインウェイのピアノではないと思います。(これはわりと自信あります)
とにかく、懐かしくて親しみのある音がします。
コーラスも「東亜学園高等学校コーラス部」とありますので、高校生が歌っているようですね。
(ただ、東京都のコンクールで2位を取っているようで、かなり強い高校のようです。)

合唱曲のテイストをかなり取り入れており、もうちょっと対旋律を追加すればそのまますぐにでも卒業式に歌われそうな曲です。
間奏の台詞と言い、卒業式の空気感がある曲です。
特に台詞に入るまでは、コーラスとピアノだけで、まさに卒業式そのものですよね。

ここからストリングスとベースとドラムが追加されていくのですが、これもあまり主張が激しくなくて、さっぱり目のアレンジだなと思います。
卒業式で涙が止まらない曲というより、心が清らかになるような印象を受けました。

ちなみに、ちょっと気になるのでみなさんに聴いてみたいのですが、
オフボーカルのほうを聴いているとピアノの謎の音が聴こえるんですよね。
CDでいうと1分15秒、1分26秒、1分41秒ぐらいのところ。ちょっと高めの音が入っているのですが、
この音って伴奏の音としては浮いてる?っていうちょっと不思議な音なんですよね。


2.走れ!-Zver.-
ももクロのライブではお馴染みというか、ももクロの人気No.1曲と言っても過言ではない「走れ!」の再録Verです。
アレンジが変わったのはもちろんのこと、ボーカルも録り直しをしているようで、前回のものとはかなり違いがありますね。
特にサビの5人での歌声は、かなりエフェクトがかかっているような声がします。
全体的にバックは力強く、歌声はかわいくなっているような印象です。

前回のVerも今回のVerもどちらも好きなのですが、個人的に今回1点だけアレンジに気になるところがあるので書いてみます。
落ちサビの"「君が好き」 それだけで世界を変える?変わる?"から、「笑顔が止まらない」に戻るところです。
CDだと3分53秒あたりですね。
ここが、新しいVerだとストリングスが上昇するような音を入れていますが、ここは前回のように何もないほうが良かったのではないかなーと思いました。
最後のサビに入る最も盛り上がるところなので盛り上げるような音型を入れたくなるのも非常に理解できるのですが、ここはシンプルなほうが良かったのではないかなと。
ただ、そのあとのストリングスの解放感は最高ですね。
そしてギターが泣きます。
やっぱり、この曲は素晴らしいですね。


3.行く春来る春
「オレンジノート」や「コノウタ」で有名なツキダタダシさんの作曲。
ただ今回は作詞も編曲も別の方なので、パッと聴いてわかる感じではないです。
みずみずしいピアノから始まるオーソドックスなポップソングかと思いきや、
3分13秒くらいから急展開。
その後の「行く春 Bye Bye 霞の空」から始まるパートのバックの音がとっても「春」って感じで綺麗です。

ところで、歌詞カードを見ると「Flute:宮地夏海」とありますよね。
これ、フルート生演奏なんですね。正直歌詞カードを見るまでフルートが入っていることをあまり意識していませんでした。
一番聞こえるパートは、3分33秒あたりでしょうか。スピーカー右側です。
フルートという楽器はそもそもあまり音が大きくはなりにくく、ちょっと聞こえにくい部類の楽器かと思います。
ただ、ほんとにこの曲を通して後半の一部しかフルートが聞こえてこないんですよね(笑)。

もしこの後半だけのためにフルートを呼んだのだとしたら贅沢ですよね。
フルートは、楽器の中ではかなり「春っぽい」楽器です。
そういう点でこだわりを持って起用したのかもしれません。

この曲も、「青春賦」に続いて、あまり味付けの濃い曲ではないという感想です。
特に、全力で感情をぶつける「コノウタ」とは違い、こちらには表現者としての余裕があります。


4.Link Link
佐々木彩夏さんの鮮やかな声から歌い出されます。
ここだけでなく、サビ前のパート、そして、落ちサビも彼女に任されています。
前回の「月虹」でも書いたのですが、最近彼女の歌、目立つ役割が増えてきていますよね。
この曲の彼女もとっても明るい声で、聴いているとスッキリします。

テーマは「卒業、離れ離れになっても繋がってる」という感じでしょうか。
この春高校を卒業する彼女に捧げられた1曲なのかもしれません。
特に「サヨナラ アタシは涙を 卒業すると決めた」という落ちサビを佐々木彩夏さんに歌わせる部分。
彼女が落ちサビを歌うのは珍しいことですが、完全に絵になりますよね。

全体的に複雑なものがいくつもあるというより、シンプルにリズムとメロディがユニゾンするというオーソドックスな展開が目立ちます。
ただ、サビのリズムに注目してみるとわかるのですが、飛び跳ねるようなリズムがオシャレ。
歌詞に「アウトロのラストはチャイム」とありますが、終わりに注目してみると鐘が鳴っています。
だから、曲が終わった後の余韻がちょっと不思議な感じです。

この曲は、徹頭徹尾「あーりん曲」だなと思ったので、ライブでどんな風に彼女が目立つのか楽しみです。
内容的にはセンターが変わってもいいくらいなんじゃないかって思っています。

有安杏果さんのCメロの「知っていても」という部分、めちゃくちゃ音程が高いような印象を受けるのですが、
実はhiD、高いといえばもちろん高いのですが、そこまで高くないのです。
多分、この部分を彼女がドラマティックに歌うことで「高い」と錯覚してしまったのではないかと思います。
熱いですよね。




■「春うた」と青春賦

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このシングルには「桜」という言葉が一度も出てきません。
「行く春来る春」で「花を咲かせ」と書いていますが、それ以外は「花」さえも出てこない。
J-POPで「春」といえば、とにかく桜ですよね。出会いと別れがある春と、一瞬美しく咲き誇り儚く散っていく桜を重ねる。
王道「春ソング」といったところでしょうか。
もちろんこの方式でも数々の名曲が存在しています。いや、むしろ、だからこそみんなそれを真似して作ったのでしょう。

しかし、今回のシングルは桜が出てこない。それは何故なのでしょう。
それは「リアルな3月」と「卒業式シーズン」を描写したかったからなのではないでしょうか。
多くのアニメであったりフィクションでは卒業式に桜が満開、なんてことがありますが、現実に例えば3月1日に桜が満開になったら、
それはもう大ニュースです。
実際高校の卒業式が行われる3月1日前後は、まだまだ春というよりは冬といった感じで、とにかく寒いのです。

それが良く表れているのが、「青春賦」のラストのフレーズ「吹く風は まだ寒く」という部分です。
同様に、既存曲の「走れ!」は例外として、「行く春来る春」では「弥生の空」としています。
「Link Link」では「三年を過ごしても」「最後のフォーメーション」とあった上で「アウトロのラストはチャイム」とあるため、
これもやはり卒業式シーズン、だいたい3月上旬を想定している曲なのではないかと思います。

つまり、系統でいうと「春の歌」が多いのですが、春は春でも徹頭徹尾「3月」なのです。

3月を想定したと思われる歌
・レミオロメン「3月9日」
・松任谷由美「春よ来い」

4月を想定したと思われる歌
・森山直太朗「さくら(独唱)」
・いきものがかり「SAKURA」
・ケツメイシ「さくら」

代表的なものをあげてみました。
さくらだらけやん(笑)

シングル「青春賦」の3曲は、3月の歌であると言って間違いないでしょう。
そう考えるとどの曲にも「桜」が出てこないのも納得です。

4月の既存の名曲激戦区から一歩置いたそのポジション取りの上手さ。絶妙ですね。
何もラーメン屋を作るときに高田馬場に出店することはありません。


■卒業ソングと「青春賦」

そして。
さらに凄いのがここからです。

卒業ソングとして有名な曲を数曲考えてみます。

・松任谷由実「卒業写真」
・いきものがかり「YELL」
・尾崎豊「卒業」
・Kiroro「Best Friend」
・アンジェラ・アキ「手紙~拝啓 十五の君へ~」
・レミオロメン「3月9日」

さて、お気づきでしょうか。

「3月9日」を除き、これら5曲には「季節感」があまりありません。
特に「3月感」はほぼないのです。

というか、人気No.1の「3月9日」、元々卒業の歌ではなく結婚の歌だそうです。
何故もともと結婚の歌だったのがここまで有名になったのでしょうか。
エリカ様…いや、まあ、そうかもしれませんが(笑)
「3月の季節感」&「卒業」が同時に表現されている曲だからではないでしょうか。

そうなのです。
確かに、この2つを両立している曲というのは意外にも少ないのです。

上手い、ひたすらポジション取りが上手い。
考えれば考えるほどそう思います。

ポジション取りも上手いし、桜とかフィクションではなくて、寒いなーっていうリアルな季節感がある卒業の歌って純粋に良いなって思いますよね。

そして、歌詞だけじゃなく、音にもこだわっています。
超一流のピアノの音を使うのではなくて、学校のピアノっぽい音を使ったり、
春らしいフルートを生で使ったり。
こういうことは中々バンドではやりにくいところですよね。
様々な作曲家を抱えるアイドルならではという感じがします。

他には、ジャケットも。卒業&3月感がとっても上手く表現されていると思います。
CDも、歌詞カードも。首尾一貫していてとっても素敵だなと思いました。

◇まとめ

今回のシングルは、プロデュース側の力量のようなものをとても感じました。
ポピュラー音楽って、タイアップなどによって楽曲の価値や芸術性が失われてしまうのだと言われがちですが、
逆に、タイアップで楽曲の価値が上がるようなケースだってあると思うのです。
例えば「プロジェクトX」のオープニングテーマの「地上の星」、エンディングテーマの「ヘッドライト・テールライト」とか。
あの曲は元々素晴らしいですが、番組によってさらに感動できるようになったのは紛れもない事実だと思います。

そういう点で、今回のももクロもそうあってほしいものです。
まだ映画を見ていないのですが、映画を見てから聴くとさらに感動できる!となるだろうと思っています。


おすすめトラック…4.Link Link
あーりんの素晴らしさ。



☆映画を見てから一言

全然春のシーンねーじゃん!思いっきり夏じゃん!(笑)
プロフィール

くら2345

Author:くら2345
主にアイドル音楽の素晴らしさをレビューを通じて発信していきたいと思っています。
何かしらの依頼、感想、励ましのお便り等はklaus0987@gmail.comまで。
Twitterは@kura071213です。

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